婦人科一般|横須賀市の婦人科|追浜駅前ようこレディースクリニック

追浜駅前ようこレディースクリニック

婦人科一般

婦人科とは

女性の体はとても複雑かつ繊細微妙でデリケートです。体内では常にホルモンバランスの変化が起こっており、それが心身の状態に大きな影響を及ぼしています。
特に、月経発来、妊娠、更年期(年齢)などによって、いろいろな変化が生じてきます。
その変化の過程で起こってくる症状や病気などを主体に診療するのが婦人科です。
当クリニックは、地域の皆さまの婦人科「かかりつけ医」として、丁寧で親身な医療をご提供いたします。

女性に特有の症状を診療

婦人科では、月経不順、不正出血、下腹部痛、おりものの異常など、女性に特有の症状を診療します。肩こりや貧血なども、女性ホルモンのバランスの崩れによって起こるケースがありますから、まずは婦人科にてご相談ください。
診察の結果、高度医療や入院加療、手術などが必要と判断された場合には、連携している高度医療機関(横浜南共済病院、横須賀共済病院、横浜市立大学附属病院など)へのご紹介をいたしますので、ご安心ください。

気軽に受診してください

妊娠してはじめて婦人科に来院する方も少なくないと思います。妊娠されている方はもちろんですが、私たちは妊娠されている方以外の女性にも気軽に受診していただきたいと思います。「気軽に診療に行ける」「カジュアルに相談できる」婦人科というのが、当クリニックのスタンスです。
そして、どのライフステージ(思春期~老年期)の女性も、いつまでも健やかでいられるようにサポートすることこそが「婦人科」の役目だと考えます。
皆さん、笑顔でお迎えいたしますので、気軽に「婦人科」の門を叩いてください。

こんな症状はご相談ください

月経異常≫ 詳細はこちら

  • 周期や期間、出血量が通常と大きく異なる。
  • イライラや不安感、むくみ、乳房痛、頭痛、ひどい月経痛などの症状が見られる。
  • 思春期になっても初経が来ない。それまで定期的にあった月経が突然無くなった。

不正性器出血≫ 詳細はこちら

  • 周期的な月経以外に、不規則な出血がある。

おりものの異常≫ 詳細はこちら

  • 色や臭いが通常と異なる(正常なら無色透明ないしはクリーム色で、ほぼ無臭)。

腟・外陰部の異常≫ 詳細はこちら

  • かゆい、赤く腫れる、ただれる、痛む。
  • しこりがある。
  • 性交痛がある。

おなかの異常≫ 詳細はこちら

  • 腹痛がする。
  • 排便痛がある。
  • 下腹部に痛みや違和感がある。

女性の場合、子宮や卵管、卵巣の病気によって腹痛が起こるケースがあります。

排尿の異常≫ 詳細はこちら

  • 尿が漏れる。
  • 尿が出にくい。
  • 尿の回数が多い。
  • 排尿時に痛みが走る。

おりもの

おりものとは、「女性生殖器から体外へ排出された分泌物」のことです。おりものは生理現象の一つであり、女性ホルモンが正常に働いている証拠です。
おりものは生理的なものがほとんどなので、量や色、臭いに神経質になる必要はありません。とは言え、まったく気にしないのも、異常サインを見逃すことになります。
正常なおりものは、無臭で透明に近い乳白色です(下着に付くと、薄い黄褐色に変化することもあります)。量は排卵期に増え、月経前までに次第に減少します。性的興奮でも、腟内の自浄作用が一時的に高まるため、増えます。
異常があると、色や量、性状などに変化が起こります。下表のように、通常とは違ったおりものが見られたら、早めにご相談ください。

  • 何日も多量のおりものが続く
  • 外陰部にかゆみや熱感、ただれ、痛み、悪臭がある
  • おりものに、生理の時のような血が混じっている
  • 膿のようだったり、おりものの状態が異常である

かゆみ

陰部のかゆみの多くは、かぶれ、汗などが原因ですが、何らかの疾患が原因になっていることもあります。
原因疾患としては、カンジタ症、感染性外陰炎ほか、トリコモナス腟炎、尖圭コンジローマ、ヘルペス感染症、毛じらみなどの性感染症があります。糖尿病などの全身疾患が原因になることもあります。
いずれにしましても「かゆみ」が気になったら、一度婦人科を受診ください。

できもの

陰部にできるニキビのようなものは、多くが毛嚢炎です。毛嚢炎は、一つの毛穴の奥で毛根を包んでいる毛包に原因菌が侵入することによって発症する皮膚病の一種です。
ほかにも化膿性汗腺炎や性器ヘルペス、尖圭コンジローマをはじめ、いろいろな疾患の可能性がありますので、気になるできものが生じましたら、恥ずかしがらずに婦人科を受診しましょう。

月経前症候群(PMS)

月経前になると「イライラする」「気分が沈んでしまう」「乳房にハリや痛みが生じる」「顔や手足がむくむ」――こうしたつらい症状は、月経前症候群(PMS)と呼ばれます。
PMSによる不調症状は生理の数日~2週間前頃(基礎体温の高温相)から始まり、月経が始まると、ほとんどが嘘のように消えていきます。

女性の約8割が経験する

PMSは、女性の約8割が経験すると言われます。しかし、日本における認知度は低く、症状を自覚していながら、この疾患のせいだとは気付かず、ひとり悩んでいる女性が少なくありません。また、周囲の人も、そうした女性を前に戸惑うこともあるでしょう。
原因としては、生理に伴うホルモンバランスの大きな変動(特にプロゲステロンの大量分泌)によるとする説や、脳内神経伝達物質(セロトニン)が減少して精神状態が一時的に不安定になるとする説などがありますが、はっきりとは特定されていません。
性格的には、真面目で神経質な人がなりやすいと言われます。

PMSの主な症状
身体症状
  • 頭痛 
  • 首や肩のこり 
  • 立ちくらみやめまい
  • 乳房の痛みや張り
  • 肌荒れ 
  • お腹の張り 
  • 下腹部の痛み
  • 下肢のむくみ など
精神症状
  • イライラ感
  • 憂うつ
  • 不眠
  • 怒りっぽくなる
  • 抑うつ
  • 集中力や判断力が低下する
  • 思考がネガティブになる など
PMSの治療法

低用量ピルや鎮痛剤、利尿剤➡漢方薬、精神症状が強い患者さまには抗不安薬や抗うつ薬などの薬物を用いた治療、また食生活や運動をはじめとした生活指導等の薬物によらない治療など、お一人お一人の状態に合わせた方法をご提案いたします。

下腹痛

腹痛はさまざまな原因で起こります。便秘や下痢でも腹痛は起こりますし、急に走った時にも腹痛は起こります。婦人科的な病気としても腹痛が症状となることがあり、時には早めの手当が肝心なことがあります。
子宮や卵管、卵巣に炎症が起こると下腹部に鈍痛が起こります。雑菌が原因の場合もあり、また、クラミジアなどの性感染症の場合もあります。いずれも早めに治療すれば問題ありませんが、長引くと腹膜炎となり手術が必要になう場合や、不妊症の原因になったりします。
卵巣嚢腫の破裂や捻転(ねじれること)などでは急激な強い腹痛が起こります。内膜症でも慢性腹痛の原因となったり、時に急激な激痛をきたすこともありますので、ご相談ください。
また妊娠している可能性があるのであれば流産や子宮外妊娠によって下腹部痛が起きている可能性もあります。

下腹部のしこり

下腹部にしこりを触れた場合は、子宮筋腫や卵巣腫瘍、子宮腺筋症(子宮の筋肉内に子宮内膜が入り込み、増殖する疾患)ほか様々な原因疾患が考えられます。
子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍(こぶ)のことで、強い月経痛が見られることがあります。筋腫が大きくなると、まわりの臓器を圧迫するので、月経時以外にも下腹部痛を引き起こすことがあります。
子宮内膜症は、子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜や子宮内膜様の組織が、何らかの原因で、子宮内膜以外の場所(卵巣、卵管、子宮周囲の腹膜、時には子宮から遠く離れた肺など)で増殖し、月経のたびに出血を繰り返す病気です。子宮内膜なら月経時に排出されますが、子宮内膜症の場合ですと、子宮以外の場所にできた組織が炎症を起こし、激しい痛みを招きます。
気になるしこりを見つけたら、婦人科できちんと検査を受け、原因をつき止めておきましょう。

月経異常(月経障害)

月経異常とは、月経周期や出血が持続する時間の長さ、出血量や不快感などが、正常な月経の範囲を逸脱している状態の総称です。わかりやすく言うと、生理が不規則だったり、生理がうんと長引いたり、寝込むほど生理が重い、あるいは若いのに生理が止まったまま、などです。それに、生理前に激しく落ち込む、などの症状も入ります。 個々の症状を挙げると、無月経、月経不順、過多月経などのほか、月経困難症や月経前緊張症のような(月経時に→月経周期に伴って)起こってくる心身の不調も含まれてきます。

無月経

10代後半~40代前半で、3ヶ月以上生理が来なければ、当院に来て相談してください。女性ホルモンが不足して無月経になっている場合は、そのままにしておくと妊娠できなくなる場合もありますし、女性ホルモンが出ているのに月経がない場合は、放置すると子宮体癌になりやすくなります。女性ホルモンのバランスを調整して、より良い体調に戻していきましょう。

過多月経

月経血の量が異常に多い病態を総称して過多月経と言います。出血量は40mL前後が正常で、140mL以上の場合が過多月経とされていますが、出血量を正確に測定することは難しいので、現実的には本人の訴えによって過多月経かどうかを判断します。 過多月経は大きく2つに分けられ、子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、血液疾患などの基礎疾患がある器質性過多月経と、性ホルモンの分泌異常や子宮内膜で止血凝固機能の異常が起こって生じる機能性過多月経とがあります。 内診、血液検査、経腟超音波検査、時には連携病院でのMRI検査や子宮鏡検査などの画像検査によって診断をつけ、原因に応じて、それぞれに薬物療法や手術療法が行われます。

月経不順

正常な月経周期は25~38日くらいです。常に一定の人もいれば、多少ずれる人もいますが、範囲内に収まっていれば、問題ありません。月経不順の多くは、ストレスを受けて自律神経が乱れ、ホルモン分泌に影響が出るために起こります。また体調が悪い場合も、ホルモンの分泌に影響が出ます。

月経不順のいろいろ

月経不順には、下記のように、いろいろなタイプがあります。

  • 稀発月経
  • 頻発月経
  • 過長月経と過多月経
  • 過少月経と過短月経
  • プレ更年期の月経不順
生活を見直す

月経不順になったら、まず自身の生活をきちんと見つめ直すことが大切です。1日3回栄養バランスのとれた食事を摂って、十分な睡眠をとり、適度な運動も心掛けましょう。また、月経不順の大きな敵であるストレスと上手につき合うことも大切です。
月経不順があるなら、婦人科を受診しましょう。

月経困難症

生理痛が強く、日常生活に支障を来たす場合を「月経困難症」と言います。腹痛、腰痛、悪心(気持ちが悪くなる)、嘔吐、ふらつき、頭痛、頭重、食欲不振などの症状がよく見られます。

月経困難症の種類

月経困難症には、下記のように2種類があります。
生理痛がどちらによるものなのかは、簡単に診断することができます。

特に病気ではなく、誰にも起こり得る月経困難症

毎月の排卵周期のなかで、2種類の女性ホルモン、すなわち卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されますが、特に黄体ホルモンは子宮内膜に作用してプロスタグランジンという痛み物質を増加させます。このプロスタグランジンが子宮を収縮させたり、腹痛や腰痛、悪心を起こしたりします。これを「機能性月経困難症」と言います。

子宮内膜症などの異常による月経困難症

子宮内膜症は年々増加傾向にあり、20代前半からよく見られます。こうした病気は、月経困難症の原因となります。これを「器質性月経困難症」と言います。

月経困難症の治療

生理痛を治療するにはまず、その生理痛が機能性月経困難症なのか、それとも子宮内膜症など、子宮や卵巣における器質性の異常によるものなのかを判断します。その上で機能性月経困難症と診断されたら、下記のような治療法がとられます。器質性月経困難症の場合は、その原因となっている疾患の治療を行います。

漢方

骨盤の血流を改善し、症状を改善します。ホルモンのバランスも穏やかに改善するとの説もあります。

痛み止め(鎮痛剤)の服用

我慢できないほどの痛みが生じてから服用するより、早めに、あるいは痛みが始まる前に服用して、上手に月経痛を回避してください。鎮痛剤には副作用もありますが、飲みすぎると効かなくなるなどの恐れはないので上手に使いましょう。

ピルの服用

ピルの服用により、今まで鎮痛剤を服用しなければ過ごせなかった人も、そのほとんどが鎮痛剤を必要としなくなります。

子宮内膜症治療薬(ジエノゲスト 黄体ホルモン剤)

子宮内膜症を抑えることで、器質的な月経困難症を改善します。

不正性器出血

月経以外に、性器から出血することを不正性器出血と言います。
不正性器出血には主に二つの原因があり、一つはホルモン異常による出血で、もう一つの原因は、子宮や腟などの疾患による出血です。

ホルモン異常による出血

ホルモンバランスが崩れ、排卵していなかったり(無排卵性出血)、排卵するのに時間がかかってしまったりする場合(遅延排卵)など、排卵に異常があると、よくこのような出血が起こります。こうした出血の特徴は出血量が通常の月経より少なかったり、逆に多量の出血がぐずぐずと長い日数(10日以上)続いたりすることです。これを機能性出血と言います。このような場合は、ホルモン剤で出血を止め、排卵を再開させる根本治療が必要です。

子宮や腟に出血の原因がある場合

子宮にポリープ、子宮筋腫、クラミジアによる炎症、子宮がんなどがあると、しばしば不正出血の原因となることがあります。これを器質性(臓器・組織の形態的な異常による)出血と言います。このような出血は、いつもの月経以外に不正出血が頻繁に起こります。止血するには、出血の原因となっている疾患をきちんと治療する必要があります。

億劫がらずに受診を

上記のように、不正出血には主に2つの原因がありますが、これらの出血がそのどちらか、そして治療した方が良いかどうかなどは、実際に診察してみなければわかりません。逆に診察さえすれば、大体はすぐに診断がつき、また治療も難しくはありません。不正出血を繰り返すようなら、億劫がらずに受診なさることをお勧めいたします。

子宮内膜症

本来なら、子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜や子宮内膜様の組織が、何らかの原因で、子宮内膜以外の場所(卵巣、卵管、子宮周囲の腹膜、時には子宮から遠く離れた肺など)で増殖し、月経のたびに出血を繰り返す疾患です。血液が卵巣に溜まった疾患を「卵巣チョコレート嚢腫」、子宮筋層内にできて子宮全体が腫れる疾患を「子宮腺筋症」と言います。
原因は不明ですが、月経時に剥がれ落ちた子宮内膜の一部が、卵管を逆流して卵巣や腹部臓器に到達して増殖するという説が有力視されています。子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮腺筋症などは、鑑別を必要とする疾患の代表です。月経異常などが見られた際は、きちんと原因を特定してもらうことが大切です。

子宮内膜症の症状と治療

代表的な症状は、ひどい月経痛で、年齢とともに強くなっていくのが特徴です。一方、自覚症状が無く、内膜症と気づかない人もいます。
子宮内膜症の治療法には、手術療法と薬物療法があります。
どんな治療をするかは、妊娠の希望の有無など、本人がどのようなライフスタイルを選択するかによって異なってきますので、医師とよく相談して決めていきます。

子宮筋腫

子宮の筋肉にできる良性の腫瘍(こぶ)のことを子宮筋腫と言います。
子宮筋腫は良性ですから、それ自体が生命を脅かすようなものではありません。
こぶの大きさは、小指の先ほどの小さなものから、赤ちゃんの頭ほどもある巨大なものまで、千差万別です。いくつもが生じたりもします。

子宮筋腫の症状と治療

代表的な症状は月経困難症と月経痛、過多月経で、出血量が多いために貧血になる場合もありますが、場所によっては、まったく無症状なケースもあります。
子宮の外側にできる「漿膜下筋腫」は無症状の場合が多く、子宮の内側にできる「粘膜下筋腫」は小さいものでも過多月経になりやすい傾向があります。子宮の筋肉の中にできる「筋層内筋腫」も、過多月経や月経痛の原因になることがあります。
治療法には手術療法と薬物療法がありますが、発生した場所や症状によって、治療法はそれぞれ異なってきます。

卵巣嚢腫

卵巣嚢腫は、その中に液体や脂肪が溜まっている軟らかい腫瘍で、多くは良性です。卵巣腫瘍の8割以上を占めると言われます。診察や、超音波検査、CT、MRIなどを行い、診断をつけます。卵巣嚢腫は、中身によって次の4種類に分けられます。

漿液性腺腫

漿液という、卵巣から分泌される透明の液体が溜まった腫瘍で、年齢を問わず卵巣嚢腫で最も多いタイプです。

粘液性腺腫

ゼラチン状の粘液が溜まった腫瘍で、肥大して大きくなるタイプです。閉経後の女性に多く見られます。

皮様嚢腫

人体の元となる、胚細胞にできる腫瘍で、歯や毛髪などの組織が含まれたドロドロした粥状の物質が溜まります。20~30代の女性に多く見られ、両方の卵巣に生じることもあります。

チョコレート嚢腫

子宮内膜症が、卵巣内に発症したタイプです。月経の度に出血した血液が溜まり、嚢腫がつくられます。20~30代の若い女性に多く見られます。

卵巣嚢腫の症状

腫瘍が小さいうちは、まったく症状が出ません。自覚症状が現れるのは、腫瘍が握りこぶしくらいの大きさになった頃からです。
腫瘍がほかの臓器を圧迫するため、腹部膨満感や腰痛などが起こります。さらに進行すると、便秘や頻尿を招きます。また、外側から腹部にしこりを触れたり、体重が増えたわけでもないのに、お腹だけがぽっこりと膨らんだりすることもあります。不正出血やおりものの増加などの症状が見られることもあります。
また、茎捻転と言って、腫瘍がお腹の中でぐるりと回転して捻じれてしまうことがあります。激しい吐き気、嘔吐を伴う腹痛が起こり、時には意識不明に陥ることもあって、早急の手術を要する危険な状態です。

卵巣嚢腫の治療

良性の腫瘍で、それほど大きくない場合は、定期的に検査をして経過観察をします。腫瘍が6cmくらいになると茎捻転の怖れがあるため、原則的に手術をします。
手術は、良性腫瘍の場合は、通常は腹腔鏡を使って病巣部分だけを摘出します。ただし、サイズが大きいものや、画像診断で悪性が疑われるような場合には、開腹手術による腫瘍切除が必要になります。

子宮頸部異形成

子宮頸がんの前がん状態で、子宮頸部の上皮に正常から少し変化した、正常ともがんとも言えない組織(異形成)が認められる状態のことです。子宮頸部異形成に症状は無く、子宮がん検診で初めて発見されることが多い疾患です。
異形成の原因としては、HPV(ヒトパピローマウイルス)感染との関連が指摘されています。性交渉を通じてHPV(ヒトパピローマウィルス)に感染し、感染が持続すると軽度異形成→中等度異形成→高度異形成→子宮頸がんと進むことがあります。異形成のすべてが、がんに進行するわけではなく、程度が軽いものでは8割くらい、重いものでも半分くらいが自然に治ります。しかし、がんに進行することもありますので、定期的に検査を受けることが大切です。HPVには数十種類もの型が知られており、子宮頸がんに移行するリスクがあるウィルスとリスクがほとんどないウィルスとがあります。必要に応じて子宮頸部細胞診、組織診、コルポスコピー、HPV検査を行い、手術の必要性を判断していきます。当クリニックではこれらの検査がすべて可能です。手術が必要になった段階で連携病院へご紹介いたします。当クリニックでは、患者さまの診療→管理をいたします。

不妊症

「不妊症」とは、何らかの治療をしないと、それ以降、自然妊娠する可能性がほとんど無い状態を言います。世界保健機関(WHO)では、不妊症を「1年間の不妊期間を持つ状態」と定義しています。
不妊の治療法はいくつもあり、不妊の原因によって、その内容も変わってきます。
当クリニックでは、タイミング法、人工授精、および排卵誘発剤(内服薬)を用いてのタイミング法を行っております。
体外受精などをご希望の方には、他の専門医療機関をご紹介いたします。

タイミング法

基礎体温表や超音波検査で排卵日を予測して、排卵日前後に夫婦生活を持つことによって妊娠を目指す治療法です。不妊治療と言うと、人工授精や体外受精などの高度な方法を思い浮かべがちですが、実はタイミング法こそが最も多く行われているのです。
タイミング法は、不妊検査で目立った原因が無い場合に行われます。

タイミング法の基本的な流れ
  • STEP1超音波検査(エコー)で、卵胞の大きさを計測し、排卵日を予測します。排卵予測日の2~3日前にご来院ください。
    目安としては、月経が28~30日周期の場合、月経開始後12~14日頃になります。排卵予測日は、一番大きな卵胞(主席卵胞)が20mmを超えると思われる日になります。

  • STEP2排卵予測日に性交をします。

  • STEP3予定月経日になっても月経が訪れず、さらに7~10日過ぎるようであれば、妊娠反応が無いかどうかを確認します。惜しくも月経が来てしまった場合は、再度タイミングをみていくことになります。

排卵障害のある方や、上記の自然周期によるタイミング法を数ヶ月ほど続けても妊娠の兆候が見られない場合は、排卵誘発剤(内服薬)を用いたタイミング法を行い、自然妊娠を目指します。

タイミング法の治療期間の目安

この方法による治療期間の目安は、半年~1年くらいです。ご希望により2~3ヶ月であったり、1年半であったりします。ただし、不妊期間、年齢、性交回数、他院での治療経過、ご夫婦の希望などにより、期間には差が生じてきます。

思春期外来

思春期は、大きな転換期です。身体的な二次性徴や、心理的な自我の目覚め、アイデンティティの確立など、複雑な発達課題に直面する時期です。そんな思春期においては、心身の変化に伴い、異性や性への関心、自分自身の体への関心が高まります。
当クリニックでは、思春期の体と心の悩み、性に関すること、性感染症、避妊・緊急避妊などの相談を受け付けております。
大事な試験や試合、旅行などに生理が重なってしまうことに悩んでいませんか?ピルを上手に使えば簡単に生理は移動できます。生理痛や生理不順に悩んでいる方も相談してください。
思春期の女性にとって、婦人科はやや敷居が高いかとは思いますが、どうぞお気軽に、何でも相談してください。

避妊相談

ピルについての避妊

ピルについての避妊詳細については、こちらの「ピル外来」をご覧ください。

避妊リング

子宮腔内に留置する避妊器具で、IUD(IntraUterine Device)と略称します。
昔は鍾性リングという丸いものが使用されましたが、最近は挿入・抜去時に痛みの無いように工夫された新しい形で、糸付きのものが多く使用されます。
使用法としては、一度医師のもとで挿入してもらうだけです。
普段の手入れや操作、内服などは必要無いので、一度挿入すればしばらくはそのままでよく、手間のかからない避妊法です。

避妊リングの避妊効果

避妊リングの避妊効果ですが、精子の運動性を阻害したり、受精や受精卵の子宮腔内への着床を妨げたりして、ピルと同様に高い効果を発揮します。
ただし、子宮が大きくてリングがずれたり、抜けかかったり、長期間挿入したまま粘膜下に埋没したりしますと、避妊効果は低下します。
しかし、ピルと違って飲み忘れの心配が無く、コンドームのような操作の不備による失敗もありません。

避妊リングの挿入時期

避妊リングの挿入時期は、原則として月経開始から7日か以内です。
確実な避妊効果が期待でき、かつ挿入に痛みが無く、スムーズに入る時期だからです。
なお、妊娠の可能性が否定できる時なら、月経時以外にも挿入は可能です。痛みは軽微で、麻酔はもちろん必要ありません。挿入後は少し出血が見られ、人によっては月経量が増えることもあります。
抜去も、挿入時と同様です。普通は2年くらいで新しいものと交換します。
長く挿入したままにしますと、子宮内膜内に潜ってしまい、避妊効果が落ちてしまいます。一度の操作(挿入)で長期間使用できることと、使用感の無いことが、この避妊法のメリットです。

子宮内避妊システム

当クリニックでは、子宮内避妊システム(IUS)の取り扱いをいたしております。
IUS(Intrauterine Contraceptive System)は、黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出するシステムで、低用量ピルと同等の高い避妊効果と避妊リング(IUD)の長期間にわたる避妊を可能にするという2つの特徴を兼ね備えています。

IUSなら長期間の避妊が可能です

IUSを挿入するにあたっては、子宮の位置や大きさ、骨盤内の臓器、乳房、腟内容物の検査などを行います。また、妊娠していないことや性感染症に罹っていなことなどを確認して、問題が無ければIUSを使用することができます。

IUSの適応

IUSを挿入するにあたっては、子宮の位置や大きさ、骨盤内の臓器、乳房、腟内容物の検査などを行います。また、妊娠していなことや性感染症に罹っていなことなどを確認して、問題が無ければIUSを使用することができます。

IUSの挿入法

IUSは、生理の開始後7日以内に挿入します。妊娠初期の流産や妊娠初期の妊娠中絶術の場合は、その直後に挿入することが可能です。出産後は、子宮が回復するのを待ってから挿入します。子宮の入り口を消毒し、IUSが入った細くて柔らかいプラスチック・チューブを用いて子宮内へと挿入します。挿入時には痛みを伴うことがありますが、装着後は、そのままお帰りいただけます。

IUSの副作用

IUSは子宮内にだけ作用し、血液中には黄体ホルモンがほとんど移行しないため、全身的な副作用は少なく、低用量ピルで懸念される血栓症のリスクも低いと言われます。装着後数ヶ月間は出血が見られるケースがありますが、通常は時間の経過とともに収まってきます。気になる症状が現れた際は、医師にご相談ください。
なお、黄体ホルモンの作用により子宮内膜が薄くなるため、生理が起こらなくなる方もいらっしゃいます。ただし、卵巣は機能していますので、更年期障害にはなりません。
但し、 IUSの脱落する可能性があります。

性感染症

性感染症(STD)とは、性的接触(性交やオーラルセックスなど)を介して感染していく疾患の総称であり、個々の疾患としては、いろいろなものが知られています。
以下に、代表的な性感染症についてご説明いたします。こうした性感染症が心配な方は、勇気を出して検査をお受けください。

クラミジア感染症

病原体はクラミジアトラコマティスで、性行為における粘膜同士の接触によって感染します。潜伏期間は、1~3週間です。

症状

男性では排尿時痛や尿道掻痒感が生じますが、女性では症状が軽く、無症状なことも少なくありません。

診断

性器や尿道からの分泌物や尿、口腔内からの抗原検出や核酸検査(PCR)で行います。

治療

抗菌薬(マクロライド系、ニューキノロン系が中心)を使います。放置すると不妊、流産・死産の原因になることがあります。

梅毒

病原体は梅毒トレポネーマで、性行為による皮膚・粘膜病変部との接触により感染します。潜伏期間は、3週間程度です。

症状

感染部位(性器、口など)に赤い色の硬いしこりやただれができ、近くのリンパ節が腫れます(第1期)。その後、3~12週間くらいの間に、発熱、全身倦怠感などの全身症状とともに皮膚に様々なタイプの発疹が現れ(第2期)、さらに10~30年の間に心臓や血管、脳が冒されます(第3・4期)。

診断

病変部の病原体を顕微鏡で確認するか、血液による抗体検査で行います。

治療

抗菌薬(主にペニシリン系)を使います。放置すると第1期から2期、3・4期へと、徐々に進行していきます。精神異常をきたしたり、死に至ったりすることもあるほか、母体の感染により、出生児が「先天梅毒」になることもあります。

淋病

病原体は淋菌で、性行為による粘膜接触で感染します。潜伏期間は2~7日です。

症状

女性ではおりものや不正出血が見られるか、あるいは症状が軽く、気づかないことも少なくありません。

診断

性器、尿道からの分泌物や口腔などからの病原体分離培養、または核酸検査(PCR)で行います。

治療

抗菌薬を使いますが、一般に各種抗菌薬に対して耐性が強くなっている傾向が見られます。放置すると不妊の原因になることがあるほか、感染した母体から出産した新生児が「淋菌性結膜炎」になることもあります。

性器ヘルペス感染症

病原体はヘルペスウイルスで、性行為による皮膚・粘膜病変部との接触によって感染します。潜伏期間は2~10日です。

症状

性器の痒み、不快感の後、水泡、びらんが生じます。

診断

病変部からのウイルス分離、抗原検出や核酸検査(PCR)で行います。

治療

抗ヘルペスウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビルなど)を使います。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、性器に発生する一種の「いぼ」です。病原体はヒトパピローマウイルス(多くは6型か11型。子宮頸がんを発症しやすいのは16型、18型)で、主に性行為による皮膚・粘膜病変部との接触で感染します。潜伏期間は3週間~8ヶ月(平均約3ヶ月)です。感染していながら症状が出ないことも多いようです。

症状

腟入口部、大・小陰唇、会陰、肛門などに先のとがった鶏冠様の腫瘤が生じます。子宮の入口や腟壁にできることもあります。痛みはほとんど無く、せいぜい痒みや軽い異物感程度のものです。

診断

コンジローマが独特な形態をしているため、病変部を観察すれば、ほとんどの場合、それだけで診断がつきます。子宮の入口にできたものについては、組織を採取して、病理組織学的に診断することもあります。

治療

「ベセルナクリーム5%」という塗り薬の塗布、液体窒素を用いた凍結療法、電気メスや炭酸ガスレーザーなどによる切除を行います。塗り薬による治療では、週に3回、就寝時に塗り、翌朝洗い落とします。この方法では、治るまでに時間がかかりますが、自宅で治療を行えるメリットがあります。

ケジラミ症

病原体はケジラミです。性的接触による陰股部、陰毛との直接接触による感染が多いのですが、衣類・寝具などを介する間接的感染もあります。潜伏期間は不定ですが、1~2ヶ月が多いようです。

症状

寄生部位(主に陰股部)の強い痒みです。

診断

皮膚・陰部・毛髪などに付着した虫体や虫卵を確認します。

治療

剃毛するか、フェノトリン(スミスリン)パウダーまたはシャンプーを用いて治療します。

トリコモナス腟炎

トリコモナス腟炎とは、トリコモナス原虫という小さな虫の寄生によって起こる腟炎です。腟だけでなく、尿道、膀胱などにも感染が広がり、尿道炎や膀胱炎、外陰炎などを併発することもあります。主な感染経路は性交渉です。

症状

局部の悪臭、膿性や泡沫状のおりもの、外陰部の痒み、ピリピリとした刺激感などがあり、感染後約3週間の潜伏期間を経て現れます。ただし、半数くらいは症状が見られません(無症候性)。

診断

腟分泌物や尿沈査を直接顕微鏡で調べ(鏡検)、トリコモナス原虫が認められれば、診断が確定します。トリコモナス培地を用いて、培養を行うこともあります。

治療

腟洗浄の後、チニダゾールあるいはメトロニダゾールの腟錠または内服、もしくは併用を行います。トリコモナスは性感染症ですから、パートナーも同じ時期に治療を行う必要があります(男性の場合は、内服薬のみによる治療となります)。

性感染症が疑われる症状

下記のような症状がある場合は、性感染症が疑われますので、早めにご相談ください。

  • おりものの量が増えた
  • 性器の痒みがある
  • 性器のにおいが気になる
  • 外陰部に痛みがある など
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