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骨粗しょう症

骨粗しょう症

女性ホルモンは骨代謝に大きく関わっています。女性ホルモンが消失した閉経後には、骨密度は年々低下していきます。閉経前にどれだけ丈夫な骨が作られていたかどうかで個体差がありますが、閉経から10年経過すると、3人に1人が骨粗しょう症を発症すると言われています。

閉経前でも長期の無月経、重度のやせ、偏食の方は骨粗しょう症を発症している可能性があります。

早期の骨粗しょう症は自覚症状がありませんが、骨粗しょう症が進行すると、容易に骨折するようになります。脳卒中などで要介護になる方もいらっしゃいますが、骨粗しょう症による大腿骨骨折が原因で寝たきりになる方も多いことが知られています。骨粗しょう症による椎体骨折(背骨の骨折)の半数は自覚症状が乏しく、「いつの間にか骨折」とも言われています。椎体骨折を繰り返すことで背骨が変形して背中が折れ曲がっていきます。背骨が曲がるとバランスを取りづらくなり転倒しやすくなったり、腹部が圧迫されることで消化不良の原因になったりします。

骨粗しょう症は、年齢と共に進行する疾患なので、食事や運動で進行を遅らせることも大切ですが、残念ながら自分の努力だけで治療することは難しいです。早期から薬物療法を開始することで骨の変形や骨折を防げます。骨粗しょう症の治療薬は内服から注射までさまざまな製剤がありますが、当クリニックでは日本骨粗鬆症学会認定医の資格を活かし、個々の重症度や骨代謝によって骨粗しょう症の治療を選択していきます。

骨粗しょう症診療ガイドラインでは、骨粗しょう症の診断は腰椎と大腿骨の骨密度をDXA法で測定して行うようにとなっていますが、当クリニックは腰椎と大腿骨を測定できるDXAを設置しております。

まずはご自身の骨密度を把握することがスタートになりますので、閉経したら一度骨密度を測定してみましょう。