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低用量ピル
月経困難症、過多月経、月経前症候群（PMS）には超低用量ピルが有効です。かつてはピルの副作用（乳癌、血栓症、体重増加など）が懸念されましたが、ホルモンの含有量を超低用量化したことで副作用が減りました。ピルには月経に伴う不調を改善しますが、血栓症のリスクがある方は使用すべきではないので、問診や血液検査でリスクがないか確認してから処方します。
避妊にも低用量ピルが有効です。正しく内服することで排卵を抑えます。
月経困難症、過多月経、月経前症候群で使用する場合は保険診療となり、避妊目的で使用する場合は自費診療となり、価格は1シート2,880円（税込み）です。
ピルの主な副作用は、飲み始めに起こる吐き気、不正性器出血、乳房の張りがありますが、ほとんどは数週間で改善します。ごく稀な副作用として血栓症（足の血管や肺の血管や脳の血管が詰まることで重篤な症状を起こす疾患）があり、内服後に激しい頭痛、下肢の腫れや痛み、胸の痛みなどを感じた場合は、すぐに内服を中止し受診してください。
緊急避妊ピル
避妊に失敗した場合、性交から72時間以内にアフターピル（緊急避妊薬）を内服することで着床を抑え、望まぬ妊娠を防ぎます。アフターピルとして作用が期待できるのはレボノルゲストレルとういう黄体ホルモンであり、1錠を1回内服するだけです。レボノルゲストレルは副作用は吐き気、腹痛、頭痛、眠気があります。価格は8,000円（税込み）です。
レボノルゲストレル以外の代用として、中等量ピルを内服する方法もありますが作用は下がります。中等量ピルで行う場合は価格は4,200円で、副作用として吐き気、頭痛、眠気などがあります。
※自費診療となります。
月経移動
特別な予定が入り、生理日を何日か移動させたい方は、早めにご相談ください。
日常生活を快適に過ごすために、どうしても生理を避けたい場合というのがあります。
例えば、旅行、スポーツ、結婚式などの際に生理が重なってしまうと、とても煩わしいものです。
そんな時はピルを飲むことで、生理日を移動させることが可能です。
※自費診療となります。価格は1回：3,600円（税込み）
※副作用として眠気・倦怠感・頭痛・吐き気・嘔吐などが起こる場合があります。
生理を1週間ほど遅らせることは、それほど難しくはありません。また、逆に生理を早めることも可能です。
※旅行などのご予定の1カ月前には受診してください。
※年齢や合併症によっては処方できない場合もあります。
月経移動について詳しくは「こちら」をご覧ください。